#33 波乱の嵐 🇭🇺 超ハングリーなハンガリー
ヨーロッパ周遊を始めて4ヶ月。俺は悩んでいた。確実に悩んでいた。
毎秒毎秒 飛び込んでくる新しい景色に目を輝かせ、生きていると実感した最高のタイでの日々
列車が駅に無事到着する喜び
詐欺師に本気で怒鳴り怒りを露わにし
出会った人との別れに哀れみ
不自由な環境でも楽しさを見出した
あの喜怒哀楽に満ちたインドでの3週間
あの時のような心が震える"圧倒的な旅"は出来ているのか?と。
美しい街並みと整備された社会構造のヨーロッパ旅は観光になりがちだ。
ツアーなんかもかなりの数がある。
ハッキリ言って 金さえ出せば楽に楽しめる。
クロアチアの街をチャリで巡る俺の思考の中にハンガリー行きの国際バスを予約する選択肢はない。
そう決めたのだ、ヒッチハイクする事を。
よく晴れた土曜日の朝だ。
まずは幹線道路へ向かう道中で地元民に
"ハンガリー行きはどっちですか?"と尋ねる
老婆は答えた
"この道で合ってるわよ。オートストップかい?グッドラック"
ヒッチハイクをオートストップと言うらしい。そしてヨーロッパの人は最後にこのような一言を付ける心の余裕がある。
11時
“BUDAPEST ” と書いたボードを掲げ走る車にアピールする。
最初は恥ずかしかったし走る車から浴びる視線も冷たく感じた。
頭の中で流れるWANIMAのやってみよう とゆう曲。
とりあえず ひたすらボードと👍を掲げると徐々に反応を得るようになってきた。
クラクションを鳴らす車や👍を送ってくれる車。Facebookの👍より10000倍有益だ。
13時
乗せてもらえる車を見つける事が出来ずスーパーで水分と食べ物を買って公園で休憩。
ベンチで隣に座ったタクシードライバーは16歳の時にヒッチハイクでヨーロッパを旅したと言う。やはりヨーロッパには旅する文化が根付いているのだ。
13時半
一向に車は止まる気配はないが反応してくれる人の割合は格段に増えた。ヒッチハイク楽しいやんけ!クソ暑いし日焼けで丸焼け楽しいやんけ!
15時
失敗はしたものの声を掛けてくれる人や反応してくれた人の数は多く、人々の温かみとヨーロッパの旅文化を感じる事が出来たように思える。
ヒッチハイク ヨーロッパ旅中に必ずリベンジを!
バスのチケット取るのスマート過ぎやろ…
下関〜天神間 乗るみたいな雰囲気…
国境越えるのに…ヨーロッパ ハンパ ナイッテ
地味に楽しみにしていたFLIX BUS乗車!
スマートでしたねぇ!多分車体もボルボの新車。このような会社は伸びまくって欲しい
20時ぐらい
日が長いヨーロッパは21時ぐらいまで明るい
22時
まずブダから5キロ歩いてペストへ向かう。
夜のブダペスト鎖橋
探しに街へ急ぐ!
俺 "泊まりたいんやけど部屋空いとる?"
宿 "空いてねーよ😂"
俺 "明日は空いとる?"
宿 "明日なら空いとるわ!"
俺 "なら明日の分予約で!"
とりあえず明日の分は確保。問題は今日だが数件回るが見つからぬまま日付は変わっていた。
こうなるとどこかで時間を潰して夜が明けるのを待つしかない。
#1 マクドナルド
ここなら24時間営業でWi-Fiもある。世界のマックを渡り歩いてきた一流マックパッカー俺選手のホームだ。
時間は0:57
セキュリティーの兄貴 "1時までやからあと3分で締めるわ"
OH MY ゴッド ブラザー降臨!
24時間営業しないマックをマックとよんでいいのか!?
ただ Wi-Fiの恩恵で セーチェーニ温泉とゆう温泉が6時にオープンする情報をキャッチした。
#2 バー
仕方なくバーに駆け込んだ。
こんな状態で飲む酒など美味くはない
事もない。
時間は1:30
ひとまず野宿は回避できそうだ。
過去にバーで泥酔して公園で野宿した際、翌朝起きるとポケットにあるはずの財布は無かった
"飲んだら寝るな 絶対寝るな"
午前4時 セーチェーニ温泉へ向かい5キロ歩く。
初めて来た国でいきなりこんな時間に15キロの荷物背負って夜中までほっつき歩き回って…ワシはアホか…と自責の念と共に歩くが妙に楽しい。
宮殿のような場所に湯があり そこには現地人と観光客が入り混じるしかも混浴(水着着用)
自分の中の温泉がONSENに変わった瞬間だった。
温泉で疲れを癒した後の2日間ブダペストの街を探索。
もはやベッドがあってシャワーが浴びれるだけでもハッピーで街並みは最高に美しかったですね。
ヒッチハイクに失敗し予期せぬ形でハングリーな旅になったハンガリー🇭🇺ブダペスト
記憶に残るハードな旅でした◎
アディオス!