#24 ガンジス川でモテ期到来

"早めに腹壊して免疫付けたいわ〜"

この軽率な発言をした1週間前の自分にジャーマンスープレックスかましたい。

そう体調を壊したのだ。

デリーからアーグラに向かうその日、寒気と頭痛そして高熱に襲われた。

フラフラになりながらアーグラに到着し宿で休養した。

しかしここはインドだ。ポカリも無ければ食べ慣れた料理もない。水だけ飲む生活で体重は減少したがなんとか最低限の体調に戻しゾンビのような面構えで タージマハルへ向かった。

"感動"

この感動は自分にしか味わえない。なぜならここに至るまでの困難を乗り越え目に飛び込んで来る景色。

タージマハル見ました！だけの話ではなくリザルトの向こう側がこの景色にはあるのだ。

意識はハッキリした。

深夜12時 アーグラからバラナシに向かうバスへ向かった。

12時半 来ない 1時 来ない

この時 大声で叫んだ。

"インドなんか二度と来るか ボケ！！！！"

深夜2時バスに乗る。列車が満席でやむなく取ったバスだ。無事に着け と祈りながら乗り込む。

海外のバスは日本ほど安全性において信頼できるわけなく、毎回座席で手を合わせて静かに祈る。

目が覚めた。昼だった。あと3時間で到着する距離だがいきなりエアコンが切れた。

何かがおかしい事は火を見るより確かだ。

その10分後バスは停車し他の乗客から話を聞くと

"バスは壊れたらしい 別のバスが来る"

ふざけてんじゃねぇよ。

この時再び心の中で叫んだ

"インドなんか二度と来るかボケ！！！！"

ボロッボロのバスに乗り換えて窓の外を見つめる 

"旅しよるな〜俺" と思いながら

それでも着くのだ アクシデントだらけでも着くのだ バックパッカーは着くのだ目的地に。

宿に着いてすぐ見覚えのある顔が。

カンボジアで同じ宿だった沖縄出身のリョウくんだ。

彼は言った

"痩せました？カンボジアの時ガタイ良かったのに！"

そうだ鋭い。俺はインドに真っ向からヤられている。

リョウくんの誘いもあり他の3人を含めた4人でガンジス川の夕日を見に出かけた。

"ガンジス川入ろうや！"

俺はこの言葉に乗った。

ボートから降りパンツ1丁になりガンジス川入水。

冷たくは無いがぬるくもないこれが聖なる川たるゆえんか？

そして女性からの視線を感じる。

東洋人がこの聖なる川に浸かるのが珍しいか？

"写真撮らない？"

彼女の一言を皮切りに続々と女性が集まる。

インディアンガールのセルフィーに応対する俺。

求められるインスタ FBアカウント

なんとゆう事だ。女子が群がっている

そして俺はガンジス川で叫んだ

" インド サイコーーーーー！！！！！ "

… 男ってやつは。。。